2014年4月25日金曜日

世界一受けたいお金の授業(和仁達也)




経営コンサルタントの著者が、高校生向けにやった経済の授業を本にしたもの。その授業については、著者がある女子高の校長に「生徒の予測不能な質問を通して、お金儲けの本質がわかり、ひいては、やりたいことを追求する、充実した人生を送る勇気がわいてくるような、いままでにない授業をしたいのです」と持ちかけたらしい。

実際、とてもわかりやすく、さらりと読める。私のように、普段経済に全く興味を持たない人間でも楽しめる。しかし、この本は決して、お金の運用方法を教える、というものではない。ローンや保険の選び方、使い方や家計の切り盛りの仕方は教えてくれないし、社会の経済構造を紐解くものでもない。ただ、経済というものの見方、お金儲け(ビジネス)の本質を教えてくれる。

お金で人生に失敗しないための哲学のようなものもちらほら見受けられる。私が本書からの一番の教訓として学んだのは、「お金を使っていいものは、将来「リターン」が見込めそうなもの、人との縁をつくり深めるもの」だ。確かにお金の賢い使い方と言えるだろう。
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