2014年4月19日土曜日

Selamat tinggal (サヨナラ)、バリ!

だいぶブログを放ったらかしにしてしまったが、少々これには訳がある。

突然だが、1ヶ月ほど前、バリから引き上げてきた。仕事も日本で続けられるし、もうインドネシアには5年いて、もういいかな、と思ったのだ。
結構急な決断だったが、周りの協力もあり、なんとかなった。

家具や電化製品などの大きなものはバリ内のFacebookの中古売買のグループ、Buy and Sell  in Bali Freeで引っ越しセールを宣伝し、売った。かなりのものは大家や隣人に買い叩かれたが…。

日本語の本はラーメン屋ごん太に寄付した。英語の本や、まだ使えそうな普段着はウブドにある慈善団体、カルーナ・バリ(Karuna Bali)に寄付してきた。少し前に偶然関係者と会い、服や本の寄付を受け付けていると聞いたのだ。

カルーナ・バリはチャンプハン・カレッジという、奨学金で地域の子供に職業訓練も兼ねた教育を施す教育施設も経営している。英語の図書館もあるそうだ。チャンプハン・カレッジに通う子供達は皆少ししか服を持っていないから、もう使わない服をあげたら喜ぶだろうと聞いた。
先日、カルーナ・バリからお礼のメールとともに、私の服を着た少女たちが写った、以下の写真が送られてきた。どうやら服は役に立ったようだ。なかなか嬉しい。



中古でも、店で売って売れそうなものはスマイル財団(Yayasan Senyum)に寄付してきた。以前、このブログを始めた頃取り上げたことがあるが(参照)、スマイル財団は、頭に奇形のある人たちの手術と社会支援をしている財団だ。あらゆるものの寄付を受け付け、それをスマイル・ショップで売って資金の一助にしている。ここには服以外にも、以前もらったプレゼントなどの雑貨も含め4箱寄付してきた。

寄付した時、施設を案内してもらった。受付の裏側には宿泊施設があり、手術前後の患者とその付き添いが生活できるようになっていた。 奇形で一番多いのはみつくちだが、こうした小さなものは簡単だ。私がそこで会ったのはもっと重症の患者だった。

頭部が異様に突き出た形の乳児、顔面に大きな膨れものがある少女。過去の症例の写真には、口から目にかけて亀裂が入り、陥没したような顔の写真もあった。まるで、「オペラ座の怪人」の描写のような…。

あの人々は、一体どんな人生を送ってきたのだろう。私も、アトピーで皮膚がぐちゃぐちゃになった時は周りから気持ち悪がれ、自分でも自信がなくなり、惨めになる。しかしあの人達の現実は更に過酷なものに違いない。

私の物たちが、彼らの手術資金となり、彼らのスマイルに貢献できるよう、陰ながら祈ってやまない。
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1 件のコメント:

  1. お久しぶりです。
    google検索で偶然、またここに辿り着きました。
    久々に記事を読んで、バリ島から離れて行くのを知って、何だか少し寂しくなりました。
    一度も会ったことがないのが残念に思っていますが、
    機会があれば、またここに遊びに来てください(*^_^*)

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