2014年5月31日土曜日

誰も教えてくれないお金の話(うだひろえ)



何もしなくてもどんどん貯金が貯まっていった、バリの生活から一転、東京に戻ってきていきなりお金のことが気になり始めた。今までのようにどこかに雇ってもらって月収が保証されているわけでもないので、真面目にお金のことについて考えねば、そう思って勉強することにした。

というわけで読んでみたこの本。漫画で日々のやりくりに苦しむ作者がまわりの人々からお金について学んでいく様子が描かれている。節約、家計簿、お店の会計分析、不動産購入、保険と、話題も生活に直結した身近なものばかりだ。しかし、各章ごとに、文章の解説がついていて、大切なところの説明はやはり文章を読まなくてはいけない。結局は、漫画だけで説明できる内容ではないということか。

それでも、著者のお金の失敗談を通してだいぶわかりやすくなっている。何より、そのストーリーを通してそのトピックがどれほど重要なことかわかるから、多少難解で普通なら読みたくないお金の解説を読むことができる。

この中で私が一番勉強になったのは、保険の考え方だ。保険の保障額は、その人の価値では決してないので、残った人が生活するためにどれだけ必要かを考えて決めるということ。何でもかんでも入っていればいいというものではないのだ。

しかし、一言。内容はともかく、絵が雑すぎる。もう少しどうにかならないものかと思った。


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