2014年6月24日火曜日

3分間コーチ:ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術(伊藤守)


上司は命令するのではなく、部下の自主性、能力を引き出すためのコーチ。そんなアプローチの仕方を説いたこの本。まずは毎日3分間、話して見ることから始めよう。改まった、仕事の話でなくていい。そして、いつでも話せる環境、関係を築くこと。

なるほど、と思った箇所をちょっと書き留めてみた。

  • いくら正論を言ったからといって、それに部下が従うわけでもなければ、上司を尊敬するわけでもありません。部下の動きや態度は、ことばを交わす以前に培われている<関係>の厚みによって変化します。
  • 能力だけ磨いても引き出しても、それを発揮する<場>、表現する<場>がなければ、その人は「有能」とはなりません。では、<場>とは何か?といったら、人と人、全体との関係性そのものです。
  •  教えるというより気づかせる。やらせるのではなく自発的にやり出すのを待つ。

私の直属の上司は放任主義で、私が働き始めた当初からほとんど話をしなかった。2年ほど前、わたしも初めて誰かを監督する立場になった。どうして良いのかわからず、とりあえず上司のように適当に任せていたらどうにかなると思っていた、あの時。こんな本が手元にあればよかったのに、と思う。
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