2015年1月7日水曜日

自分の呼び方



Facebookでよく友人の近況を読む。同世代ではベビーブームで、子供のことを書く人も多くなった。例えば、こんな感じ。
 「今日は娘の1歳の誕生日。母の手作りのケーキでお祝いをしました。」

ところでこの文章、「母」が指すのは、文章を書いた私の友人(女性)自身だとお分かりになるだろうか。私ははじめ、わからなかった。「母」というのは、彼女の母のことだと思っていた。しかし、他の近況も読んで気づいた。彼女は、母になった自分のことを指して、「母」と言っているのだと。

家庭内なら、一番年少の子供に合わせ、自分のことを「お母さん」、長男、長女のことを「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」などと呼ぶのはよくある話だ。でも、Facebookで、自分の友人が読むようなところでも、自分のことを「母」と呼ぶのは正直言って違和感がある。

ではFacebookで自分の母が登場するときはどうするのだろう。「祖母」と書くのだろうか。つまり、自分が忙しくて、実家の母親が来てくれたような場合、「今日は母は忙しいので、祖母が来てくれました。娘は大喜びです。」とか。では、自分の祖母のことを書くときは?頭がこんがらがってしまいそうだ。

父となった男性が同じように自分のことを「父」と呼んでいる投稿はまだ目にしたことがない。女性は母になった途端、母としてのアイデンティティや立場がまず一番になってしまうのだろう。これに違和感を感じるのは、私が母になったことがないからなのだろうか。

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