2013年6月13日木曜日

トーストマスターズを知っていますか?



トーストマスターズというクラブをご存知だろうか。断っておくが、トースターのブランドではない。(実際にあるらしいが)。朝食クラブでもない。トーストマスターズは国際的な、非営利法人で、自由にパブリック・スピーキング(大勢の人前で話すこと)のスキルを磨くことのできるところだ。世界中にクラブがあり、会員同士がボランティアで助け合い、励ましあい、批評しあいながら自分のスキルを伸ばしていく。クラブに加わって約3年になるが、今では私のバリの社会生活で欠かせないものとなっているので、是非ここで紹介したい。

もともと私がトーストマスターズに加わったのは、仕事上、どうしても他の人の前で発表することが多く、しかしそれがうまくできずに悩んでいたためだった。何とかして人前でうまく話せるようになれないものかと、本を読んで勉強していたところ、空港で声をかけられたのだ。「トーストマスターズって知ってる?」と。人前でうまく話ができるようになるには、練習を積むしかない、本を読んだだけではだめだとはじめからわかりきっていたので、そんな練習をさせてくれる場所があると聞き、飛びついた。早速インターネットでトーストマスターズ・インターナショナルのページを開き、バリにあるクラブを探し、クラブを見学、そして入会。そして早3年近くになる。

クラブでは準備スピーチと、その批評スピーチ、それに即興スピーチセッションがあり、準備スピーチでは与えられた課題(例えば、スピーチの構成、ボディ・ランゲージや、声のめりはりなど)にそってスピーチを準備し、人前で発表する。準備スピーチには必ず決められた批評者がいて、そのスピーチで良かったところ、改善点やアドバイスなどを教えてくれる。批評スピーチで自分のスピーチのよかったところを人前でほめられると、やはり嬉しいものだ。即興スピーチは、いきなり与えられたトピックについて1~2分話すというもの。これは、仕事などでいきなり意見を求められたりしたときの対策にもなるし、会話術を磨くことにもつながるので、とても実益がある。他の会員のスピーチを聞くのも面白く、勉強にもなるので、まさに一石二鳥。日本でもたくさんクラブがあるようだが、バリにも4つある。

トーストマスターズで定期的に人前で話をすることに慣れると、前のようにあがらなくなった。そして、自信がついたせいか、人と話すのが前ほど苦痛ではなくなり、社交的になったように思う。そして、何よりうれしいのは、クラブを通して友達が増えたこと!さすがにバリは国際的で、クラブを通して知り合った友達は、インドネシア人のほかにカナダ人、オランダ人、タイ人、ニュージーランド人、ドイツ人と国際的で、職業も様々。医者や弁護士、金融関係の人からプロの写真家、観光関係、実業家、主婦にプロのダンサーと、仕事では絶対に出会えなかったような業種の人ともここで知り合うことができる。ついでにここで誰かいい人見つからないかなあ・・・という不純な希望はまだ満たされていないが、まずまず充実した日々を送っている。

さらに楽しいのは、出張した際に、別のクラブを訪ねられること。今までに、出張中にクアラ・ルンプール、香港、シンガポール、東京、ニューヨークで別のクラブを訪ねた。どこでもバリから来たというと歓迎してくれ、現地の人とすぐに知り合いになれる。
クラブのスピーチは全て英語のせいか、バリで日本人の会員は私1人。バリにはたくさん日本人が住んでいるのだから、もっと誰か来てくれないかなあ・・・とも思うのだけど。もし興味があったら、是非のぞいて見てほしい。もちろん、人前で話すのが苦手な人、プレゼンに悩んでいる人には、是非お勧め。短期間のコースをとるより余程楽しく、効果があり、しかも安い!

日本でのトーストマスターについての詳細:http://www.district76.org/ja/ 
トーストマスターズ・インターナショナルについての詳細(英語):http://www.toastmasters.org/ 
一般的な情報については、トーストマスターズ・インターナショナルのウィキペディアページへどうぞ。
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