iPhone5購入

先週、数ヶ月間迷いに迷った末、iPhoneを購入した。最後まで迷ったのは、SONYのXperia。防水性というのも魅力的が、一番大きな理由は日本の製品がほしかったのだ。しかし、やはりiPhoneにした。機械音痴の私には、困ったときに周りに助けを求める相手が必要だ。それには、SONYより、やはり多くの人が使っているiPhoneが無難だった。残念ながら、周りでSONYの携帯を使っている人はいない。

これでも自分なりにかなりリサーチしたつもりだった。しかし、細かい機能の違いや技術的なことはさっぱりわからない。私がわかるのは、単に世間の評価と使用者の満足度だけだ。インターネットのスマホランキングをチェックし（しかしレビューの細かい内容はわからない）、そして周りに聞いてまわった。結果、iPhoneの使用者でiPhoneに文句がある人はほとんどいなかった。電池が持たない、と言う声は聞かれたが、「iPhoneはやはり高いから、どうしようかかなり迷ったけど、やっぱり違う。買ってよかった。」という声が多く、私もこれなら間違いないだろうと決めたのだ。これで3年は買い換える必要がありませんように、と思いながら。

それから一週間、特別宣伝したわけではないが、「iPhone 5買ったの？見せて見せて」とあちこちで言われ、少し得意がっていた私。決して給料が高いとはいえないうちの職場ではBlackberryを使っている人が多く、iPhoneは私が知る限り私だけだ。しかし、今日、友人にiPhoneそっくりの機能を持つ格安のSmartfrenというスマホを見せられた。

Smartfrenはメーカーではなく、インドネシアのプロバイダだ。しかし、メーカーとも契約しているのか、プロバイダに加入するのを条件に、Smartfrenブランドのスマホを格安で売ってくれる。その値段、百数十万ルピア（1万数千円）という。OSはアンドロイドで、機能はiPhoneや、Samsungなどの最先端ブランドのスマホとほぼ同じ。アプリもアンドロイド系のものが充実している。「同じサービスが何分の1の値段で手に入るのに、iPhone買うなんて」と笑われ、iPhone購入以来のハイテンションがすっかり消沈してしまった。

確かに、全く同じ機能・サービスが5，6分の１の値段で手に入るなら、私は間抜けというしかない。しかし、本当に全く同じサービスなのか。Smartfrenは、インドネシアだけのプロバイダだ。しょっちゅう海外出張のある私にとって、インドネシアでしか使えないサービスなんて、何の意味もない。日本語・中国語で読め、書ける機能も必要だが、インドネシアのプロバイダの携帯にそれだけの機能がついているのか。それに、そんなにお得なのなら、なぜ誰も彼も乗り換えないのだろう。まだ、新しいからだろうか。

せっかく買ったiPhoneを馬鹿にされ、少しいじけてしまった私だったが、冷静に考えればSmartfrenとiPhoneを横に並べて選んでも、Smartfrenは選ばなかっただろうなと思う。世界的なブランドのiPhoneと同じ性能をもつ、値段が5，6分の1のスマホだなんて、あまりにも虫のいい話すぎて、信じられないのだ。技術系に自信のある人なら、中身を理解し、安いものでも掘り出し物を見つけることができるだろう。しかし、私がそれをすると、安物買いの銭失いになりかねない。毎日の生活や仕事がかかっている携帯で安物買いの銭失いはしたくない。（というか、前に散々している。）安物と言っても結構高いのだから。

それに、仕事で携帯を人前に出す機会は多い。当然、誰が何を使っているかは一目瞭然だ。大きなビジネスをやっているわけではないが、それでも、仕事の重要な道具である携帯で、安いものを使っていると恥ずかしい。男の人が車、ビジネスマンがいいスーツや靴にこだわるように、今の時代、携帯もある程度見栄えのするものをもっておくべきだろう。ある意味、ステータスシンボルだ。私の場合、NGO職員でフィールドワークが多く、高級な服が必要になることはあまりないが、だからこそ、仕事の道具として誰に見られても恥ずかしくない、しっかりした携帯をもっておくべきなのだ。

結論。私は私のiPhone購入を正当化する。さて、問題はこれをどう使いこなすかだ。

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