2013年10月10日木曜日

米粉のケーキ作り



最近ケーキ作りがマイブームだ。小麦アレルギーが判明したときから、大部分の市販のお菓子は食べられなくなってしまった。和菓子はまだいけるが、ケーキやクッキーといった洋菓子はのきなみアウトだ。しかし、先日グルテンフリーケーキを売っていると耳寄り情報を持ってきてくれた友人がいて、小麦粉を使わなくても充分作れるのだと思い当たった。何年もケーキ断ちをしていたのがなんとも馬鹿らしく思えてくる。

インターネットで早速調べてみると、米粉を使ったお菓子のレシピもたくさんある。今は本当に便利な時代だ。お金を払わなくても、色々な人が研究したレシピがそのまま手に入るのだから。基本的に米粉は小麦粉と同じように使えばいいらしい。以来、混ぜればいいだけの簡単ケーキを週一の頻度で作っている。パウンドケーキは、バナナを混ぜたもの、かぼちゃを混ぜたもの、両方大成功。ペースト状のものを混ぜたほうがしっとりしてうまくいきやすい。ドライフルーツを混ぜたものは、ドライフルーツが水を吸ってしまったのか、パサパサしてあまりうまくできなかった。

子供の時母がよく作ってくれたヨーグルトポムポムも米粉でうまくできた。どうやら、米粉はしっとりしたケーキに合うらしい。ふんわりとしたシフォンケーキなどは難しいかもしれない。まあ、電動泡だて器を買うつもりもないし、面倒なシフォンケーキは、最初から作るつもりもない。

最近ではケーキが切れると夜中でもケーキ作りを始める。昨日はどうしてもブラウニーを食べたくなって、仕事が終わった後に近いとは言えないサヌールまでわざわざ材料を買いに出かけた。ブラウニーは私にとって、アメリカの、留学時代の味だ。アメリカでは何かのミーティングや誰かの誕生日があるたびにしっとりこってりの濃厚ブラウニーが出た。私も友達と一緒によく作った。ただし、どこにでも便利なケーキミックスがあったので、ケーキミックスに水を混ぜて焼くだけだ。チョコレートから作るのは、今回が初めてだった。

先週末、アメリカにある母校の大学院で、卒業後5周年の同窓会が開かれた。地球の反対側にいる私は出られなかったが、その様子はFacebookにアップされた写真からうかがうことができた。卒業生のうち集まったのは3分の1ほど。学校に集まった後、思い出の森にみんなで行ったようだ。既に色づき始めたニューイングランドの森をバックに笑う旧友達の写真に、寂しさを禁じえなかった。私も参加したかったな。

真夜中に出来上がった初めての米粉ブラウニー。一晩寝かして今朝食べてみたら、少々焼き方が足りなかった。これはリベンジだな、と思った。それでも、数年ぶりに食べるブラウニーの味に、地球の反対側に思いを馳せた。きっと同窓会のランチでは、皆笑いあいながら、デザートのブラウニーをほおばったことだろう。


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