2013年10月22日火曜日

停電@インドネシア



先程、停電が起こった。別に日本のように大きな台風が来たわけでも、地震が起こったわけでもない。バリでは、いや、インドネシアでは停電はしょっちゅうある。インドネシア人にそういうと、しょっちゅうなんていうのは大げさだ、たまにじゃないか、と言うかもしれないが、13ヶ月に一回あれば、日本人の感覚では充分にしょっちゅうだろう。

停電はわずか1分足らずのこともあれば、数時間続くこともある。勿論不意打ちだ。そんなわけで、停電への準備もばっちりだ。タバコは吸わなくてもライターは持ってるし、特別にロマンチックな性格でなくても、食卓にはキャンドルがある。停電用だ。おまけにキーホルダーはLCDのランプつき。

以前なら夜に停電が起こると何もやることがなかった。本を読んだり、ギターを弾いたりするのも暗闇では難しい。しかしこれも現代では便利になった。インターネットは使えないが、バッテリーが切れるまで、2,3時間はパソコンができる。iPadで保存しておいた本も読める。エアコンや扇風機が使えないので多少暑いが、それでも日本の真夏の夜のように蒸し暑いことはない。特にやることもないので、そんなわけで停電の最中にこの記事を書いている。

昼間に停電が起こることもある。しかも、それがメンテナンスのためだったりして、勤務時間中に3,4時間も停電したこともあった。当然そうなると、仕事ができない。インターネットを使わない仕事をやるにしても、パソコンは使う。しかしバッテリーは2,3時間しかもたない。仕事が詰まっている時は私などは頭を抱えてしまうが、こちらの人間はのん気なものだ。停電が起こると、皆大喜びする。何と言っても、働かなくてもいい理由ができるのだから。そして、早速仕事の手を休め、おしゃべりを始める。パソコンのバッテリーがもつ間は働けるはずでしょ、と突っ込みをいれたくなるが、お構いなしだ。停電中、気がついてみたらパソコンに向かっているのは私1人、ということも何度かあった。使っているパソコンは皆同じはずなのに。

以前、勤務時間中に停電が起こり、数時間は復旧しないという知らせを電力会社から聞くと、皆、大喜びで映画館に出かけたことがあった。映画館は随分離れているので、こちらの停電が向こうまで及んでいる可能性は低い。映画を見ている間に復旧する可能性もないではないのだが、気にしない。いかなる時もあくせくせず、ゆっくり時間を楽しむのがインドネシア人のインドネシア人たる所以だろう。

結局、この記事を書き終わる前に、停電は10分足らずで収まった。あっけない停電だったが、よかった。エアコンもついたし、無事普段の夜を過ごせそうだ。



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