2014年2月16日日曜日

美白と日本



「あれ、日本に帰ってきたの?」
行きつけのラーメン屋(アレルギーのため、私にとってはさんま定食屋となっているが)の主人にいきなり聞かれた。びっくりした。今回の帰国は急だったし、普段からも私の予定なんて話していないはず。確かによく来る店ではあるが、2ヶ月ほど空けることもある。フェイスブック友達ではないし、このブログでも読んでいるのだろうか?いや、ブログも紹介した覚えはない、そんなことをぐるぐる考えていたら、あっさり答えが返ってきた。 
「随分白くなったね。すぐにわかるよ。」

2週間半の冬の日本滞在で私の肌は普段バリにいるときよりも随分白くなったらしい。自分では気づかないのだけど。日焼けしやすい性質なので、きっと1週間もせずに元に戻ってしまうだろうが。

日本と同じく、インドネシアを含む東南アジアでも白い肌は重要な美の基準になっている。日本人の白い肌は憧れの的だ。化粧品もみな、「白さ」を売りにしている。当然、白く美しくなりたいと願うこちらの女性にとって、日本の化粧品は魅力的だ。日本人は別に化粧をしなくてもある程度白いのだが、それでも日本の化粧品を使っていれば日本人のように白くなれるのではないかと思ってしまうのだろう。

下の写真は、インドネシアの人気美白ブランド、「しんずい」である。どこのスーパーでもお目にかかるし、知らないインドネシア人はいない。日本語の名前をつけ、パッケージにも日本語。日本語も間違ってはいないが、それでも字体や表記の仕方から、どう見ても似非日本ブランド。ただし、ほとんどのインドネシア人は本物の日本ブランド、例えインドネシアで製造されていても、日本の美容技術が反映されているものだと思っている。




本物のカネボウや資生堂の化粧品も高級デパートなどに行けばあるのだが、やはり庶民には手が届かない。日本への憧れが、この似非日本ブランドの人気に表れている。

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