2014年2月19日水曜日

成田と羽田



最近、羽田空港が拡張され、国際線が増えた。今までほとんど成田しか使わなかったのに、最近では羽田を使うことのほうが多くなった。空港指定なしで値段優先で航空券を予約すると、羽田発着が意外にも多いのだ。

羽田の内装も随分きれいになった。(もっとも、昔をそんなに知らないが。)成田よりも垢抜けている。ショッピング街の「江戸小路」なんかは、中は普通のレストランだったりブランド店だったりするが、外観は江戸情緒がただよい、なかなか粋でお洒落だ。

しかし、成田か羽田どちらが好きときかれれば成田と答えるだろう。成田にしろ羽田にしろ、家から山手線に乗り、乗り換えて一本(羽田ならモノレール、成田なら 京成スカイライナー)なことは変わりないが、山の手から京成線のほうが多少スムーズであり、スカイライナーは座ってゆっくりできる。座れないかもしれない モノレールより、何となく心理的に余裕がもてる。
また、成田は、東京から遠いだけあり、空港との間に、田んぼや森などの日本の原風景がある。京成線からは、車窓からは成田山新勝寺の五重塔も見えて、「ああ日本だな」と思えるのだ。海外から成田に下り立ち、京成線で家へ帰るまでの道のりでは、「ああ、日本から帰ってきたな」と実感する。日本の国土の大部分を占める森林や、里山の風景、田んぼ、そんなのどかな風景が東京に近づくにつれて少なくなる。短い間に日本の田舎から都会への旅を体験できる。成田から帰る感覚としては、日本に着き、東京に帰る、そんな感じだ。

対する羽田は良くも悪くも全て東京だ。コンクリートのビルばかり。羽田に着いても、日本に帰ってきたという感慨はあまりない。ただ、東京に帰ってきたな、と思う。

海外に行くのに成田と羽田、両方とも使えるようになったのは何かと便利なのだろう。それでも、発着の時間と交通の便をもっと考えてくれはしないかと時々思う。私がそういう便にばかり当たるだけなのか、最近使った羽田発着の3便のうち、2便は深夜過ぎの到着、1便は早朝(午前6)の出発だった。深夜過ぎに着いても、モノレールもなく、山手線も動いていない。バスもない。早朝羽田に向かいたくても、まだ電車もモノレールも動いていない。間に合うためには、前日に羽田に行き一泊するか、高いタクシーを使うかしかない。

いや、これは私自身が賢くなればすむことか。最安値の航空券に飛びつかず、発着時の時間も考え、全てにかかる値段を予測して予約すればいい話だ。何年も海外と日本を往復しながら、未だにそんな知恵さえ身につかず、安いものに飛びつく自分の浅はかさが悲しい・・・ (´□`。。。)

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