先日、インドネシアのスーパーで買い物中、ちょっといいものを発見した。これがその写真だ。
この牛乳パックの何がいいのか。側面に描かれている木のようなマークをよく見てもらいたい。これが私がいう「いいもの」だ。
これはFSC、森林管理協議会(Forest Stewardship Council)の認証マークだ。責任ある管理をされた森林から取れた木材から作られた製品にのみ表示されるマークである。何を隠そう、私自身がこの認証に携わっているため、日頃からFSCマークをつい探してしまう。
FSCのついた製品は、欧米では環境意識の高い消費者に高く評価されている。しかし、こうした環境にやさしい製品の需要は専ら欧米の先進国から来るので、認証された製品はすべてそちらに流れてしまう。木材生産大国のインドネシアでも、FSCの認証を取る森林管理団体が増えてきたが、専ら輸出用だ。だからインドネシア国内でこのマークを見ることはほとんどなかったのだ。それが、やっと人の目に触れるところにも出てきた。関係者としてはやはりうれしい。
日本でもFSCは着実に広まっている。まだまだ欧米と比べると需要は少ないが、それでもこの年末年始に帰国した際、レストランでおしぼりにそのマークを発見した。
日本で見るFSCマークは紙製品に多い。企業のイメージアップやCSR事業として、名刺や年次報告書などに使う企業も増えてきた。しかし、まだまだ一般の書籍で見ることは少ない。洋書では、割と普通に見かけるようになったというのに。
下の写真はその皮切りとなった、ハリー・ポッターの第7巻。スカラスティック社のアメリカ版は全てFSC認証紙に印刷されている。
ついでに、アメリカにある、我が母校の同窓会誌から。さすが我が母校、かなり早い段階からFSC認証紙を使っていた。なかなか鼻が高い。
欧米では紙以外の製品も増えている。これは、オーストラリアで見つけたFSC認証製品。The Body Shopの美容器具だ。FSCを目立つところに表示し、環境への配慮をアピール。
もしよかったら、皆さんも是非FSC製品を探してみてほしい。意外に身近なところに見つかるかもしれない。そして、もしよければ是非ご購入を・・・とちょっと宣伝。
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