2013年2月19日火曜日

バリでの日本食材


「インドネシアではどんなものを食べてるの?」日本に帰ればよく聞かれる。特に親にとっては娘がまともなものを食べているのか、心配でならないらしい。

もちろんインドネシアで一番ありふれているのは、インドネシア料理だ。インドネシア風焼き飯、ナシ・ゴレンを筆頭にいろいろなものがある。インドネシア料理は好きかと聞かれたら、とりあえず、「まあまあかな。普通に食べられるよ。」とは言ってみるが、実は特別大好きというわけではない。ひととおり辛いものが食べられるようになった今も、どの食べ物にもついてくるチリ・ソースを好んで使うことはないし、インドネシア人が好む揚げ物も油っこくてできるなら避けて通る。そしてやはりお腹の落ち着く先は、日本料理となる。

バリで日本料理に不自由することはない。観光客の集まる場所に行けば必ず日本料理店はあるし、日本の調味料も手に入る。日本料理店はやはりローカルな店と比べれば格段に高いし、デンパサールに住む私にとっては日本料理店の集まる観光スポットもかなり遠いので、自分で簡単なものを作ることになる。しかし、野菜などの食材はローカルなところで安く調達できるから問題ないとして、調味料などを買うところはやはり限られてくる。日本のものがバリで一番充実しているのは、クタにある日本専門のスーパー、パパイヤだが、私が一番よく行くのがサヌールにあるスーパーマーケット、ハーディーズサヌール店だ。1階には日本に限らず、輸入物が豊富に置かれ、在住外国人の御用達店となっている。

店の一角は日本の調味料コーナーとなっている。醤油、ポン酢、みりんや、うどん、そばのほか、日本のお菓子なども置いてあり、なかなか重宝しているが、しかし、ないものも多い。今までで探してなかったものは、餅、味噌、昆布だし、ふりかけなどである。そんなものがほしいときは、はるばるクタのパパイヤまで足を運ばなければならない。置いてほしいものをリクエストするシステムを作ってくれないものかとよく思う。

しかし、輸入品はやはり高い。輸入物はただでさえ関税のせいで、生産国より高くなるが、インドネシアでの食の安さに慣れてしまうと、日本からの輸入食品の高さが一層こたえる。普段インドネシアの普通の店で食べるドリンク付でランチが大体200円から300円だ。しかし、例えば、ポン酢を買おうとすると約600円もする。2倍だ。これを日本に置き換えると、同程度のランチを食べるのに1000円とすると、ポン酢を買うのに2000円払うことになる。物価に比しての輸入品の高さが分かっていただけるだろう。

いやいや、それでも文句は言ってはいけない。あるだけありがたいと思わなくては。


ハーディーズサヌール店の一角、日本調味料コーナー

0 件のコメント:

コメントを投稿