2013年2月9日土曜日

インドネシアの不便さ


発展途上国というと、さぞかし不便な生活をしているのだろうと多くの日本人は思うのではないだろうか。しかし、私は特別バリでの生活が不便だと思ったことはなかった。もともと、テレビも映画もなくても大丈夫な私だ。現代ではインターネットのほか、携帯電話やスカイプというものもあるし、バリには日本食レストランもたくさんある。公共交通がなかったり、インターネットが遅かったり、時々停電したりはするが、それも慣れればどうってことはない。しかし、今日ははっきり思った。やはりここは不便かもしれない、と。

バリで日本書が手に入りにくいのは、前、ラーメン屋ごん太の記事で書いた。そこで思い立った。今の時代、電子書籍という方法があるではないか!手のひらサイズの電子リーダーさえあれば、いつでもどこでも好きな本を買え、持ち運べ、読むことができる。わざわざシンガポールの紀伊国屋で高い日本書を買わなくても、インターネットを通して話題の本がいつでも手に入り、出張先にも持っていける。

早速Eリーダーについて調べてみた。買うとなれば良質のものがいい。いろいろ調べた結果、アマゾンのKindleがよさそうだ。値段もお手ごろで、これならすぐにでも買える。早速買う気になったのはいいが・・・しかし!このバリでKindleを売っているところはいまだに見当たらない。もともとインドネシア人は本を読む習慣がないのだ。図書館も本屋もほとんどない。電子書籍の需要も当然少ないから、売っていないのも当然といえば当然だった。

意気消沈したが、専用のEリーダーでなくても、その機能をもつ便利なものがあることを知った。iPad Miniだ。Kindleほどの大きさで持ち運びしやすく、電子リーダー機能もある。ちょうどパソコンも古くなり、買い替え時だと思っていたので、ちょうどいい。値段はKindleと比べるとずっと高価だが、ひと昔前、30万近くの貯金を下ろしてパソコンを買ったことを考えると決して高くはない。よし、iPad Miniを買うぞ!そう決心して、私はクタにあるアップルの専門店まで足を運んだのだ。

しかし、なかった。ショックを受けている私に店員さん。
「iPad Mini?インドネシアにはまだ来てないよ。いつ来るって?さあ、分からないなあ・・・来月だったらいいね。」
iPad Miniがリリースされたのは去年の11月。同時にiPad 4も発売された。しかしどちらもまだインドネシアには来ていない。お店に並べられていたのはiPad 3までだった。最新式のものからは、この国は遠い。そういえば、昔、アマゾンで本をオンラインで購入しようとした際、インドネシアへの配達は受け付けていないことが分かった。高い送料は覚悟でそれでも求めた本だったのだが・・・。

iPad Miniがこの国に届くのはいつになるのだろうか。結論、やっぱりこちらは不便かもしれない。


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