2013年1月24日木曜日

それでも社長になりました!(日本経済新聞社編)


よし、私もがんばるぞ!読後感はそんな感じだ。励まされ、やる気が出る。そんな、勇気をくれる、この本。

この本は、日本経済新聞社に連載された大企業の社長へのインタビューをまとめたものだ。インタビューの内容は、社長の課長時代。特に、その失敗談だ。現在成功者として人の上に立つどの社長の話にも共通するのは、皆、紆余曲折を経ているということ。特に、エリート街道を歩いてきたわけではなく、昇進は同期の誰よりも遅かった、という社長が意外にも多いのだ。怖いもの知らずだった若い日々。自分の意見を曲げず上司やまわりと対立したり、新天地での開拓を任されて五里霧中の中を試行錯誤で切り抜けたり。屈辱的な閑職時代を経ている人も少なくない。自分の意見を持つこと。諦めないこと。とにかく、やってみること。40人の社長の体験談は、その大切さを何よりも如実に物語ってくれる。

人の上に立つというのは、その下で働く人の心境や苦労が理解できなければ難しい。あらゆる経験を積んだ者だからこそ、人から尊敬され、その究極のポジションが務まるのかもしれない。

40人の社長の話の後には、各社長の略歴と写真が載せてある。その写真を見ると、どれも生き生きし、自信に満ちている。顔に刻まれた皺の一つ一つがその人の歴史を誇らしげに語るような顔だ。

何かをやってやろう、またははじめようという人、そして何かにつまづいている人は、是非この本を読んでみてほしい。元気がでること間違いなしである。

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